じたんシーカー

パーリラ パリラ パーリラ じたん!

コウイチが目の前に降り立った晩の話

間近で見たコウイチの睫毛は藍色だったよ。

 

 

3月のチケットを受け取った日。2階A列29番。
センターで見るSHOCKは別物だって通いつめた友人が言ってて。いつ見れるのかなーと思ってたらキタ。

 

 


はじまるSo Feel It Coming。

気にしないでおこうおこうと思ってんだけどもうセッティングの影からキレイってバレバレな!!既に!!

 

 

はじまるコッザイ。(歌いだし)

前を見る私。前を見るコウイチ。

二人の視線が絡まる(錯覚)

 

 

心中「ギイヤァアアアアアアアごめんなさいごめんなさいこんなのが座っててごめん本当にごめんなさいほんとにほんとにほんとに」

 

 

いやね、音鳴って照明ついたとたんに、「ブスは嫌いです」って言ってた光一くんが浮かんでしまって。
なんかわかんないけどずっと心の中で謝り続けていた。コウイチが劇中に人の顔なんて見ちゃいないこと知ってるけども。

 

勝手に頭だけ後ずさったんだけどイスだったから無意味だった。

脳内で事象の処理がしきれなくなると出る後ずさり。
(初めて行ったPZで予備知識なく突然屋良ぜいが裸で出てきたときもこれやったなってぼんやり思った。)

 

幕間にチケット交換相手のお隣さんとちょろっとお話してたんですけど、
二人でやっぱセンターで見るのって違いますねーなんつって同意見だったのが、

お隣さん「ジャングル!」私「わかる」


横からしか見たことない私はジャングルのフライングが毎回わけわかめだったんですけど、正面からみるとまじで消えて突然煙の中から超かっこいいターザンでてくんのよ。センターしかわかんない景色だわあれ。すごいよ照明もすごいよ。

 


そして肝心要のラダーフライング。
まず一個目のラダーにつかまる時にコウイチ、ベンッ!ってものすごい左半身当たってた。(左腕絶賛帯状疱疹発症中の私、コウイチにシンクロして顔を歪める。)
その後の三つのラダーは軽くて華麗。
いーーーっつも太鼓見てる私はGロケさんのセッティングから見たの初めてだよ。


で、脳内が太鼓のデンデデデンデデデンデデッデンッのあの夢幻のリズムに埋め尽くされた頃。あ、今日多分もろ見れないな。エモすぎてないかななんて思えたのは一瞬で。

 コウイチがGロケさんを両手に率いて自分の元へ向かってくる。(錯覚)

そこでまた心の中がムリで埋め尽くされる。なんかキレイなものが迫りくる恐怖。

 

 

ワワワワワッワワワアワワワワワワワワってパニクってるとコウイチ降り立ち用の補助棒みたいなのが目の前にカカカカカカカっていいながら伸びてくる。*1

 

 


・・・・・・・・・・・・・クル!

 

 


それはもう、音もなく。

キラキラしたものに手を伸ばせば届く。

 

 

 


涙腺がいっぱいいっぱいになりながら「こんなこともうないんだからちゃんと見なきゃ」と思ってじろじろ見る。

 

で、冒頭の感想。

 


いや最近は光一くんももうおっさんだよねなんてことを思ってましたよ自分のこと棚に上げてさ。近くで見るとすごいよあの人キレイだよ。衣装がキラキラでおとぎ話みたいに銀糸で織ってあるのかななんて思ったんだけど負けないよ。なんかアイメイクと目と瞳が藍色紺色黒のグラデーションで漫画みたいなの。

眩しさになんかちょっと狂って衣装の奥に見えたチェーンみて「うわまじでコウイチのネックレスしてる・・・!」とか思ったもんね。(あたりまえ)

 

降り立ってるのなんて一瞬だからコウイチはスッと空中へ旅立ってしまって。
私はやっと瞬きができて右目からポロリと一粒涙を流したのでした。
(顔にべっとべとに広がり蒸発)

 

この一粒が氷泪石*2になればよかったのに。

 

以上。どうしてもかいておきたくて冬。

 

 

 

*1:棍棒みたいなの。びびる。

*2:氷女の流す涙は結晶化した宝石。氷泪石は魔界においても至高の宝石、人間界においても非常に高価なものとされる。幽白よめ。